投球や投てきを行うときに、次のような悩みがある方はいませんか?

・肩関節がゴリゴリする
・肘が高くなるにつれて肩回りの圧迫感が増す
・途中で力を抜かないと腕が前に回らない
・腕を上げると肩が痛い
・肩甲骨を上手く動かせない
・背筋を使う感覚がわからない

原因は様々で、怪我、動作・安静時の違和感・痛み、柔軟性不足による可動制限、筋力による支持・可動(体の使い方)に問題がある等々が代表的かと思います。

怪我

これは対応がわかりやすいですね。トレーナー、インストラクターの領分ではありません。医師やリハビリの先生に診断・対応をしてもらってください。

痛み

炎症が残っている(治療過程)は医師やリハの先生に従ってください。生活・動作習慣によりダメージが積み重なっているケース(体の回復力を習慣的な負荷が上回っている)だと、僕らにもサポートできる余地があります。例えば動作や習慣の改善により、症状が快方に向かう可能性があります。

柔軟性不足

怪我の影響による場合は、リハビリ等で指導されたことをしっかりこなしましょう。それでも改善しない場合は、習慣的な体の使い方に問題がある可能性があります。

体の使い方

なるべく短く説明すると「どこをどう動かすとどの部位の筋力を発揮できて、どんな動作をスムーズに行えるのか」を意識的・無意識的に行える能力です。できていないと日常生活レベルでも、姿勢が悪い、歩き方に問題がある、物を持つ・動かすときに特定部位に痛みや違和感が集中する等々…あげればキリがないくらい問題が出てきます。
基本的な体の使い方がわかれば、この辺りはだいたい解消するのですが、運動が得意な方でもできていない方はいますし、一般の方でできるのは本当に稀なレベルです。できていないと無意識に色んな部位に負荷をかけ続けることになり、原因がよくわからないけど肩が痛いなんて状況になったりします。

対策は色々ありますが、すぐにできるものをいくつか紹介します。

1.使い過ぎない

ダメージが耐久力を上回らない+日々の回復力が追いつく程度の動作にとどめる。基本中の基本ですが、部活や競技を頑張っているとサクッと限界を超えてしまいがちです。自分の限界をよく知り、無理をしないようにしましょう。

2.負荷や違和感がない動かし方を確認する

可能な限りゆっくりとした動作で勢いをつけずに行ってください。その際、軌道をわずかに変えたり、使う筋肉を変えたりを痛みが出ない範囲で行います。自分の体のどこが使われているのかを意識しやすくなると同時に、ここの力を入れると(抜くと)動きやすいな~等の感覚もつかみやすいです。例えば、肩を回すときに「腕全体を可能な限り指先方向に伸ばして動かす」とかが分かりやすいかと思います。わき、胸、背中の筋肉を使っている感覚が出るほど、肩関節のひっかかりの様な感覚が弱くなります。肩回りに負荷を感じるだけの方はこの力の使い方ができていないということになります。

絶対的に正しい方法はないので、自信に合った方法を模索するのがよろしいかと思います。1は当たり前のことなのですが、2は上手くいくと違和感や痛みが徐々に消えるだけでなく、運動のパフォーマンスが上がることもあります。よりリスクが低く、効率の良い身体の使い方が見つかるかもしれないので、一度試されてはいかがでしょうか?

肩に限らず、動作の基本となる姿勢の作り方、体の各部位の使い方を教えていますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。