この記事はこんな人におすすめ

パルクールについて色々知りたい
パルクールをこれから始めたい
自分にあった運動方法を探したい

1.創造力と多様性を尊重する力

創造力とは、新しいものを創り出す能力です。ものとは物質や動作などの形があるものだけではなく、考え方や方法論などの形がないものも含みます。どちらかというと、アウトプット型の能力です。パルクールにおいては新しい動作を編み出したり、ある場所で自分だけのルートや動き方を見つけたりすることができます。より自由に、自分らしく振舞うために重要な能力です。
多様性を尊重する力とは、自分とは違うものがあるということを受け入れる能力です。どちらかというと、インプット型の能力です。パルクールのトレーニングの仕方、動き方には様々なスタイルがありますが、それら全てが「みんな違って、みんな良い」という考え方をします。自分の価値判断の基準に適った行動をしつつも、それを他者に押し付けず、自分とは違う視点に気づかせてくれる仲間の存在を大切にする姿勢です。
この2つは一見関係がないように見えますが、相互に影響し合っています。

2.能力の働き方と鍛え方

ざっくりな表現になりますが、発明や変化のための材料が情報や経験といった刺激、これを元に変化をもたらす力が創造力で、材料を集める能力が多様性を尊重する力です。という感じで、影響するけど使いどころが違う能力とお考え下さい。多様性を尊重できれば、自分が持っていない材料(仲間との経験、他者の視点、物事に取り組む姿勢や考え方など)が多く集まり、創造力によって新しい何かを生み出せる可能性が高くなります。苦心することも増えますが、成長のチャンスが多くなり、革新的なアイデアによって急成長できるかもしれません。一方で、多様性を尊重できなければ、既存の材料で使い古した物を作り続ける可能性が高くなります。一定の成果は出るかもしれませんが、根本的な成長ができるかは怪しいです。

2-1.創造力を試されるポイント

新しい動作や練習方法を思いつく、ある課題に対して新しい解決方法を見つける等々…パルクールが移動を軸にした運動であるため、アプローチの変化となるケースが多くなります。A地点からB地点までの移動で考えてみましょう。

設定:4階建ての建物Aの屋上から3階建て建物Bの屋上まで移動する場合(1階層ごとの高さは同じ。建物の間隔は2m強)
①階段を使って歩いて移動する
②エレベーター等を使って歩いて移動する
③屋上から足場になるものを渡して歩いて移動する
パルクールをしていない方が思いつくのは、この辺りまででしょうか。
④距離を稼ぐため、建物Aの屋上から飛び移る。
⑤落差のリスクを避けるため、建物Aの4階から建物Bの屋上に飛び移る。
⑥外壁を伝って昇り降りできないか?(肉体的にハードモード)
⑦階段を使って4足歩行や倒立歩行で移動する(ハードモードその2)

といったように、移動方法はいくらでも設定できます。③までで想像が止まる方の場合、④以降は自分になかった新しい考え方や方法となり、創造力が発揮されるケースになります。既存の方法が絶対に正しいと思いこまず、常により良い方法を探しましょう。常に良い方向に向かうとは限りませんが、自由に考えることが創造力を鍛えることに繋がります。もちろん、何が可能か不可能か、それが効率的か否かは個人の資質で左右されるので、新しいことを試すときは、安全を確保して実践できる方法で挑戦するのを忘れずに!

2-2.多様性を尊重する力を試されるポイント

パルクールでは、他の人とともに活動したり、他の人が発信する情報に触れることで、自分と違う動き方や考え方を見て、感じて、学ぶことが重要です。まず、他の人や物の存在に意識を向け、どう感じたかを受け止め、自分の学びになるものを探します。例えばこんな感じに。

「自分はあの人より遠くに跳べるけど、あの人のが上半身を上手く使えている気がする。あんなフォームで手を振ってるんだな…真似してみたらどうなるんだろう?」
 ⇒「姿勢を保ちやすいけど、飛距離は短くなった。」「コントロールしにくいけど、前より距離を出せるようになった。」等々
  ⇒良い変化・悪い変化の原因は慣れ(技術)の問題か?フォームの特徴か?フォームを微調整をしながら探ってみよう。
・まず他人を見ることから始めて、違いを見つけ、良いと感じたところを受け入れている。あくまでも自分が行動した結果に対して良し悪しの判断を行い、自分の中に課題を探している。

「あの人は自分で怖いと思う動作を積極的にやっていて、失敗してはリカバリーを繰り返している。」
 多様性を認められない人:リスクを取って失敗してばかりで理解できない。あっちのが上達は早いけど、安全で怖くないことをコツコツやっている自分のが正しい。
 多様性を認められる人:恐怖を感じる動作でも挑戦して、リカバリーをしっかりやる姿勢は見習いたい。怖くないことばかりやってる自分より上達が早いのも納得だ。
・どちらも他人を見ているけど、前者は「自己の正当化の材料として他者を批判」していて、後者は「他者との違いを受け止めた上で、ポジティブな部分に目を向けて」いる。

多様性を尊重する力が高くなると、より多くの情報を受け取れるだけでなく、受け取った情報が同じでも、情報を処理した結果が大きく変わってきます。これだけでも大きなメリットですが、特に大事なポイントは自分と違う視点に気づかせてくれる仲間の存在を認めて大切にできるようになることです。狭い世界に閉じこもるのが悪いとは言いませんが、希望や可能性がごろごろ転がっている世界にいる方が楽しいので、この考え方で生きています。

3.パルクールという文化

パルクールにはこうでなければならないという型はありません。背景が違う1人1人がそれぞれのなりたい自分を目指して鍛錬を重ねるので、みんな違うものができあがります。競技性がないからこそ、スコアみたいなものを気にしなくてOK。個人的な活動であるからこそ、流行り廃りや他人の望む形に合わせなくてOK。ストイックでもカジュアルでも好きな方でOK。だから、好きなことを探求できるし、自分と違う視点や考え方を認めて、新しい発想を生み出す能力が自然と身につきます。
これはルールというか、パルクールの文化的な部分です。違いを認められないと、自分の信じたものが正解という狭い世界に閉じこもってしまいます。でも、違いを受け入れられれば、他の人が信じているものも部分に肯定したり共感したりできるようになります。そして、良いと感じたところを吸収することができます。こんな感じで「みんな違って、みんな良い」を地でいくのがパルクールというトレーニングカルチャーです。「パルクールは競技ではない」「パルクールはスポーツではない」という言葉が出るのはこういったマインドがベースにあるからだと思います。

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