この記事はこんな人におすすめ

パルクールについて色々知りたい
パルクールをこれから始めたい
自分にあった運動方法を探したい

1.注意力・集中力

注意力とは、自身や周囲の危険や変化を意識的・無意識的に感じ取る力です。集中力とは、注意を向けた対象の中から意識を向ける優先度が高いものを選択して注意を向け続ける能力のことです。注意力が高ければ、周囲の状況を有効に活用したり、リスクを事前に回避することができます。集中力が高ければ、ひとつひとつの動きを正確に丁寧に行えるようになりトレーニングの効果を高めることができます。そのため、動作の成否に関わらず、パルクールではあらゆる状況で注意力・集中力を発揮し続ける必要があります。

2.何に意識を向けるのか?

実際に何かをする時には、注意力と集中力を何に振り分けるかが大切になります。注意力を向けるだけで良いところに集中力を向けてしまうと、本来やるべきことに集中できなくなるため、結果として行動の質が悪くなってしまうからです。少しイヤな言い方をすると、意識しないと変えられないことから目を背けているということです。では、パルクールではどんなところに注意力・集中力を向けるのか?についてお話します。

ケース.A4用紙サイズの足場に着地したいけど苦手意識がある。加えて、着地点のすぐ傍には標識や壁があるからぶつかるかも。この場所には一緒に練習している仲間や周りを通りかかる人もいる。

この状況を4つのポイントに分けて考えると、このようになります。
①足場が狭いので正確に狙う必要がある
②動いている途中、動いた先で他の障害物に衝突しないように気を付ける
③仲間がいつ・どのように動くか観察する
④通行人がいつ・どこから来るか観察する

どうでしょうか?答えは、集中力を使うのが①、注意力を使うのが②~④です。「全部気にし続けないとダメじゃん」と思うかもしれませんが、ここで必要なのは振り分け…つまり程度の話です。それでは、各ポイントについて説明します。

2-1.①注意の継続が必要な状況・行動

「着地点をしっかりとらえ続けて、正確に足をおくまで体をコントロールし続ける」ということになるので、安全面だけを考えても継続的に最大の注意力を向けることになります。成長や学習面から考えると、困難や理想を達成するために、意識的な努力が必要な状況です。ということで、行動の質を保つために集中力を活用する場面となります。パルクールでは状況・環境に加えて、大きな動作だけでなく指先の動かし方といった細かい部分まで集中力を発揮して1つの動作を行います。目標達成と安全性を両立しなければならなず、集中しないとヤバいという精神状態に自分の意志で踏み込む場面が多いことも、こういった能力が育つ要因だと思います。

2-2.②状況確認と動作の調整

これは①の時点で、どうすれば干渉しないか?干渉する前提ならどうなれば問題ないかという組み立てをしているはずです。成功~失敗まで①の領域で処理するので集中力は逸れません。ただし、想定外のことが起こった場合は、集中力を向けるターゲットが変わる可能性があるので、認識から外してはいけません。なので、②は危険性と距離感の認識に注意するポイントとなります。

2-3.③仲間とコミュニケーションを取る

一緒に練習する仲間の動きはお互いによく確認しましょう。今回は安全面についてのお話で、パルクールは基本的に単独で動くトレーニングですが、複数人が同時に動けばサッカーやバスケみたいに接触事故を起こす可能性があります。なので、お互いにタイミングをみて、譲り合いながら動くことが大切です。言葉でもアイコンタクトでもサインでも何でもOKなので、「ちゃんと君を見ているよ」「先にいって良いよ」「今やらせてほしい」みたいな最低限の意志表明はしましょう。これができていれば、「今は君のターン・次は自分のターン」と割り切ってお互い動きやすくなりますし、失敗したときに仲間に助けてもらえたり、危険なポイントを後から教えてもらうこともできるので、安心して動くことができます。

2-4.④周囲の安全が最優先

近くを通りかかっただけの人は、こちらが何をするかなんて全くわかりません。なので、まず自分自身で「通過・接近する人がいなくなるのを待つ」「動き始める直前に通行人の有無をもう一度確認する」、仲間がいれば「死角になる部分は監視してもらう」「人がきたらサインや声で止める」ということを徹底しましょう。公共の空間であっても施設であっても、自分が最優先で動いて良い場所はありません。自分の安全確保以上に、周囲の安全確保を優先してパルクールをしましょう。公園等ではどこから人が来るかわからないので、特に慎重に。

3.学習方法を体で理解できる、パルクールというトレーニング

パルクールを実践するという事は、問題を整理したうえで、注意力と集中力を並行して発揮する癖をつけるということです。行動の成果や学習効果を高めたい場合、成果や危険に関係のある状況には事前に注意を向けて、何かをするときは良くしたい・変えたいところに集中することが重要になります。つまり、パルクールに取り組む姿勢や考え方はまったく別のことに応用できます。パルクールを学んだうえで、仕事や勉強、他の趣味にも応用できると更なる成長、新たな発見に繋がるかもしれないので、ここまで読んでいただいた方はぜひ活用していただければと思います!

—–Dojoの運動教室—–
〇パルクール定期教室
岡崎シビコ、ウイングタウン、知立市上重原町で開催中!

〇コア・ブリージング定期教室
呼吸と動作を鍛える新感覚のエクササイズ。岡崎シビコで開催中!

〇姿勢改善・動作改善・その他パーソナルトレーニング
月・火・木・金・日の希望時間で対応します。
※レッスンまたはイベントがない時間に限ります。