パルクールとは?

パルクールとは何でしょうか?このWebサイトでは、「走る、跳ぶ、登る、ぶら下がる、回るなどの移動動作を通して体と心を強くするトレーニングです。」という説明で紹介をはじめています。言葉通りに移動動作…運動を通してを自分自身を鍛えることを指します。特徴的な動き、独特の動きもあるのですが、それ=パルクールかと言われると「はい、そうです」とは言いづらい部分があります。細かいニュアンスまで説明しようと思うと、何時間もかかってしまうので、何故パルクールを生き方や考え方と言っているのかについて少しだけお話します。先に言っておきますが、パルクールという概念に絶対的に正しいものはありません。核心となる部分はありますが、パルクールそのものも様々な環境にあわせて変化するものと考えると良いのではないかと思います。

Dicipline

海外でパルクールを説明するときによく使われる表現でDicipline(ディシプリン)というものがあります。英語で、試練、訓練、修行、規律、自制心、克己などを意味する単語です。以下は個人的な捉え方ですが、
試練、訓練、修行…なりたい自分やより強い自分になるため、つらいことにも立ち向かうこと。
自制心、克己…自分の感情や思考を受け入れて、自分の行動や目標に向かえる形に落とし込むこと。
規律…周囲の人との関係性を考えて行動すること。
肉体的、精神的な要因に加えて、社会的な要因もパルクールという考え方の中に含まれるということです。色んな環境に適応するのがパルクールであれば、それは自分が属するコミュニティ(友人、仲間、会社、国、社会…等々)に対しても行われるものになります。パルクール自体は自由を求める傾向が強くありますが、社会と関わる以上、あくまでその規範の中で活動する必要があります。異を唱えてはいけないという事ではなく、自由に活動したいのなら、段取りや責任についてはきちんとしましょうねということです。

パルクールという生き方

Diciplineという捉え方って運動に限らず、あらゆる行動・思考で向き合うことがある内容です。なので、パルクールが生き方になっている人間にとっては、運動としてのパルクール以外も同じように取り組むことができます。パルクールをすると、他の運動や勉強にも役に立ちますよとか言うのはこの辺りが一因ですね。滅茶苦茶なことを言うようですが、サッカーも読書も仕事も食事もある意味パルクールになりえるわけです。自分の前の課題・壁・やりたい事・目標とか色々と障害物があるんですが、それをどう乗り越えてみようか?階段使うのもありか?いや、横からいくのもありか?…みたいに、あらゆる疑問をぶつけて選択肢を広げてクリアしていくという姿勢がパルクールにはあります。

最後に…

ここまでパルクールは~とか書いてきてなんですが、逆に言うとパルクール以外もホントはこうなんだよな~と思っています。ただ、競技化されたり定型化されて自由度が低くなっている部分があるから、パルクールに比べて気づきづらい構造を取っているだけなんでは?って感じですね。何をされていても、↑で書いたことを取り入れると改善が進むのかな?という感じで締まりはありませんが、今回はこれで終わりです!