この記事はこんな人におすすめ

パルクールを始めて間もない
自主練習に活かしたい
1人で練習していて、怪我や事故に不安がある

1.取り組み方・考え方の基本

今回は全体のまとめです。サクッと終わります!今回までに、基本的な4つの取り組み方・心構えとして、「ゆっくりな動きから徐々に速く」「近いところから徐々に遠いところへ」「低いところから徐々に高いところへ」「単純な動作から徐々に複雑な動作へ」について説明をしてきました。ついやりがちなリスキーな行動も例に挙げたので、パルクールに触れたことがある人にとっては身に覚えのあることが多かったのではと思います。
4つをまとめてしまうと、どんな大きな・派手な動作に挑戦するときも「小から大の流れを徹底しましょう」ということになります。そしてその中で「自分の限界を見極め続けること」が大切です。つまり、パルクールの本質というのは、「何ができたか」ではなく「何かができるようになった過程」や「何かに挑戦する過程」にあります。

2.まとめ

パルクールは自分自身の肉体・能力・精神と向き合うことから始まります。挑戦するまでに色んな葛藤をこえて、自分を信じてただ1歩だけ、もしかしたら半歩だけかもしれないけど、少しでも前にでることに全霊を注ぐ。パルクールが鍛錬・文化・芸術・哲学といわれたり武道に通じるといわれるのは、こういった側面が強いためです。誰が見てもすごい動きができたとしても、それだけではパルクールとは言えません。そこに至る過程がパルクールの本質です。

「小さな目標と向き合うことで自分の限界を見極めて、限界を超えるための思考と手順を身に着けましょう」
「小さな目標をコツコツとクリアして、大きな目標をこえていきましょう」

パルクールの基本と題して紹介してきましたが、本来はパルクールに限らず成長・改善するための基本です。肉体的・精神的に小さな変化を繰り返すことが、大きな目標をクリアするための確実な手段となるので、これらの基本も一気に全部やるのではなく、1テーマずつ確認するように心と体を慣らしていきましょう。

長くなってしまいましたが、このシリーズはこれで終了です!ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました!パルクールをやりたい方だけでなく、こういった事を実感したい、勉強したいという方もぜひパルクール教室や運動教室に参加していただければと思います!それでは!

※こういった内容についてより深く知りたい方がいましたら、成長に関わる4つの領域(安心、恐怖、学習、成長)・マインドフルネス・目標達成の手法・自己省察・科学的な子育ての方法あたりを本や論文等で読んでみてはいかがでしょうか。色んな資料を読みながら「これパルクールじゃん。」という感想が何度も出てきました。もちろん、より深く追求されている部分も多いので、とても勉強になります!