この記事はこんな人におすすめ
花粉症・アレルギー鼻炎が治った事例を知りたい
…といえる内容でもないので、こんな人もいるよー程度の認識で読んでください。
1.柴田のアレルギー症状の過去・現在
今回はいつも以上に私見モリモリの内容です…!
まず、過去と現在の症状のお話から。アレルギー性鼻炎に悩み始めたのは中学生の後半頃、症状が酷かった順にブタクサ(血液検査でグラフ限界値)、スギ(限界一歩手前)、イネ(一般的には十分酷いけどマシ)といった感じなので、症状がないのは11~1月くらいなのでほぼ1年の3/4はアレルギーマンでした。現在はほぼ症状がありませんが、ここ3,4年でいうと年に2,3日だけ目のかゆみ、鼻水、くしゃみが軽く出る日がありましたが、服薬も対策も一切していません。昨年はコロナ禍真っただ中だったこともあり、マスク有で生活してた程度ですね。昨年の夏ごろ、花粉症とは別件でブタクサのアレルギー反応を検査してもらう機会があったのですが、数値上限りなくゼロとなっていました。アレルギーをパルクールして、適応できちゃったんですね!
メインの症状ですが、中学生~大学生前半は、
①両目充血+酷いかゆみ+視力低下(1.5~2.0→0.8~1.0くらい)
②鼻水+鼻血。鼻をかんだらどんどん増量。ティッシュで鼻栓をして、マスクで押さえても5分で決壊。
大学時代後半から症状がさらに酷くなって、
③熱はないのに意識が朦朧とした感じで、深酒したときの方が意識も記憶もはっきりしている
って感じですね。ここにくしゃみ連発+顔の肌荒れや出血(掻いてないのに)等々、他にもあるんですが、前3つに比べたらかわいいもんです。耳鼻科で薬を処方してもらわないと、あらゆる活動がしんどいって状態でした。僕にとってはこれが普通でしたが、みなさんの症状はどうですか?せめて症状が緩和されたら良いなと思いませんか?旅行先で鼻水ダラダラとか嫌じゃないですか?いつも薬を携行するのは面倒じゃないですか?ここからは、僕にどんな変化があって症状が緩和されていったかをお話しようと思います。
2.治るまでに生活がどう変化したか
結論から言うと、運動の質と量が変わりました。どう変わったかというと、夜間のランニングにパルクールがプラスされました。それまでも、夜間の山林を走ったりはしていたのですが、ただ走るだけでした。自然や人工物に手で触れたり、くたくたになって寝転がったりということは子ども時代以来ずっとしていませんでしたが、パルクールを始めたことがきっかけで変わりました。
2-1.第1期:服薬量=服薬期間の減少
パルクールにのめり込んで数年たった時に気づいた顕著な変化は、「今年、薬もらう回数少ないな」ということでした。外によく出るようになり、色々な物を見たときに「どんな感触かな?」と気にするようになり、実際にさわってみる機会が増えました。経験が長くなるほど「触れて確かめたら、そのまま遊ぶ」ということが多くなっていきました。この行動がエスカレートして数年経った時に気づいたのですが、1か月以上の服薬が当然だったのが、この時点では2週間分で何とかなるといった程度の変化です。症状が出るシーズンは変わりなく、期間が短くなっているな~程度の認識でした。
屋外=大量の花粉の中という環境に体が慣れていったことで、だんだんアレルギー反応が薄くなったのかもと推測しています。
2-2.第2期:症状の緩和と消失
パルクールを始めて5年ほど経った頃に、また新たな発見がありました。「花粉の時期がきても症状の発現がゆるやかだな~」と。症状が酷くなる兆候は目のかゆみなのですが、以前はかゆみが出たらその日か遅くとも翌日朝には鼻水のダムが決壊するという感じでした。この頃は気づいてから数日経って病院にいけば間に合うし、薬は2週間分もらうけど1週間だけ飲めばシーズン中は症状がほぼ治まるレベルに緩和されていました。とはいえ、症状のピーク時には、やはり薬が必要でしたが…
この辺りで、ある疑問が生まれてきました。「環境に適応できない生活スタイルや薬物依存が症状が酷くなる原因なのでは???」と。この辺りから、積極的に実験する様になりました。
2-3.第3期:服薬制限
※このくだりについては、自分を使った人体実験なので真似するのはおすすめしません。
前項の疑問を解消してみようと、症状がほどほどなイネの時期に「積極的に野外活動をする+なるべく薬以外の対策で生活する」という試みをしました。念のため、兆候が表れた時点で耳鼻科で診察してもらい、薬を処方してもらっています。ざっくり説明すると「症状が出るまで苦手な環境にどっぷり浸かって、限界がきたら緩和処置をする。」の繰り返しです。「薬で体に楽をさせる」でもなく「限界超えても我慢」でもなく、限界まで持っていったら、クールダウンして、また限界にという感じですね。完全にトレーニングですが、やったことは以下の4つ。
結果を先に伝えておきますが、これを継続していたらどんどん症状が軽くなっていきました。どのシーズンも最初の年は服薬した覚えがありますが、2年目以降はイネのシーズンは薬がなくても過ごせるようになりました。一応、耳鼻科で診察してもらうものの、薬は使わなくなりました。31歳になったときには、薬が必要なくなっていました。
①積極的に人工物や自然に触れる野外活動
パルクール+子ども遊びイベント等への参加。10~16時間/週くらいのペースだったと思います。
②顔の各部位の洗浄
症状が出始めたら、鼻腔を傷つけないようにこまめに汚れを落とす。喉・鼻のうがいもこまめに。眼球は水を手に貯めて瞬きで汚れ落とし。絶対にこすらない。
外出中でも可能な限りやる。公園等にいるときは、顔の汗を流すついでに顔から鼻腔まで全部洗っていました。特に花粉症の時期は汗を放置すると皮膚が割けるので…
③頭髪の洗浄
帰宅したらすぐに汚れを洗い流す。花粉が残りっぱなしだと症状が出続けるので、家の中では体が休めるようにしていました。
④服薬のルール
上記②,③の対策をしても、許容できない(日常活動に差し障る)症状が出たら服薬。
以上の内容を3年前まで継続していました。薬が不用になっても1年くらい継続したのは症状が戻ってくるのが怖かったからです。今は①、③を習慣的にやっているので苦に思いませんし、②、④は症状がほぼないのでやりません。服薬はただの対処なので、習慣としては3つとなります。
3.変化を振り返って
僕が野外にあるものに触れる機会が減った時期は「ボーイスカウトをやめた(たしか)12歳前後。ここから約2年ほどで発症、その後はインドア趣味に偏り、ひたすら症状が重くなっていきます。そして、野外にあるものに触れる機会が増えたのは「パルクールを始めた時期」その後、2,3年ほど経ったタイミングから今に至るまで、症状はどんどん軽くなっています。子供の頃は外遊びをしながら、パルクールと同じように色んなところに触れていました。インドア時代に比べて多様な雑菌を取り込んでいたとも考えられます。
「乳幼児期に多様な細菌を取り込むと腸内環境に良い影響がある」とか「花粉に対するアレルギー症状は免疫系の過剰反応」あたりを鑑みるに、刺激のもととなるものと共生できる生理的な適応力と強度が身に付けばいわゆる「花粉症」は消えるのではないかな~と思います。肉体も知能もよりハードな環境にあれば適応しようとするので、それと同じようなことが免疫系にも起きるのかもしれません。
本来、花粉は害にはならない物質とのことなので。対応可能なラインの症状であれば薬に頼らず、症状との付き合い方を変えてみるのも手ではないでしょうか?
ちなみに、この間は学生時代から会社員をやめるまで荒れた生活習慣が続いていたので、一般的な方からすると超不健康なレベルでした。同時に改善したらもっと早く変わったかもしれまんね…!これまでと同じことをしていればこれまでと同じレベルすら保てないので、何かしらの変化を、コントロール可能な範囲で、より多く取り入れてみてはいかがでしょうか?それでは、今回はこれで!