どうも、柴田です。
みなさんはややるべき事があるのについついスマホをいじってしまったり、テレビを見てしまったり…といった行動を取ってしまうことはありませんか?ダイエットをしているのについつい間食を取ってしまったり、脂っこいものを食べてしまったことはありませんか?
特定の状況になると、特定の行動をとってしまうのが習慣というものです。良くも悪くも「自動化」されています。問題意識や好き嫌いとは関係なく気づいたらそうしている状態なわけです。

〇習慣と意志力

生活の大半はこういった習慣でできている上に、人間は誘惑に負けやすい生き物です。習慣も誘惑も意志力で抑え込むことができますが、意志力には限界があり使えば減るものなので無駄遣いしたくありません。
しかし、意志力は新たな習慣を作れば作るほど鍛えられるということがわかっています。だったら、なくしたい習慣を新しい習慣に置きかえてしまえば意志力も高くなって一石二鳥ということですね!
となれば、なくしたい習慣が発生する状況を自覚し、簡単に実行できる他の行動に置きかえてしまいましょう。そして、新たに設定した行動が習慣化するまで継続します。

・自分の習慣的な行動のきっかけになる環境・常陽に気づく。
例)「作業がひと段落すると」ついつい〇〇してしまう。「帰宅して台所にいくと」〇〇を食べてしまう。等

・なるべく時間・場所・きっかけが決まっていて毎日発生することから始める。
例)通勤・通学中の〇〇という場所や朝に自宅のどこどこで…

・置き換える行動は簡単にできることにする。ゆっくりとレベルアップしていくのはあり。
例)〇〇という状況になったら腕立て1回。最初から腕立て30回とか内容がガッツリ目だと挫折しやすいため。

・同時に実行できない行動で習慣的な行動を置き換える。
例)スマホをいじりながら両手で本をもって読書する。等

・1度に身につける習慣は1つにする。
⇒複数の習慣を同時に身につけられるほど意志力には余力がないため。

まずこの5点に気を付けて実施するのが良いと思います。
習慣化して行動が定着するには2か月ほどかかると言われていますので、根気よく続けてください。

〇パルクール×習慣化

ここまで書いてやっと「パルクール」という単語が出てきました…!
ここからは習慣化の手法を使って、めちゃくちゃ苦手だった「パームスピン」という動作を使えるようにした方法をお話します。

この動作は僕の中で「特に好きでもないし、積極的に練習もしなければ普段使うこともない」というポジションでした。
ただ、たまーに使いたくてもパッと出てこない…やったらやったで安定しない…この気持ち悪さを解消できないか?とか考えて行動を起こしました。
モチベーションが上がらない動作を習得するために設定したルールは3つ。

・自転車、徒歩、ランニングで帰宅するときは必ず特定の場所を通過するルートを設定する。
⇒頻度を上げるため。帰宅時に実施するのは疲労していてもきちんと使えるようにするため。

・決められた場所についたら、即パームスピンを実行する。(左右両方各1トライ~スタート)
⇒考える・準備する等の時間をなくすため。1トライとしたのは確実に成功させるための縛り。

・徐々に回数を増やす、動作を付け加える等をして難度を上げる。
⇒フロウで使えるようにするため。

やり始めた頃は「ここにきた!やらなきゃ!」みたいな感じで、少し気を張っていましたが、繰り返していくうちに何の気負いもなく自動的にこなすようになっていました。
動作を加えたり、レベルを上げるタイミングは少々気を使いますが、「あらかじめ内容を決定しておく」というのがかなり効きました。それまでの習慣作りで「着いたらやるだけ」というフラットな精神状態になっていたので、ビビりな僕でも迷いなく実行できたからです。
これ以外でパームスピンを練習することはほぼなかったので、使えるようになるまで2か月近くかかりましたが練習量から考えると効率がよかったと思います。

ちなみに、習慣化についての勉強したのはこの方法を試しただいぶ後なので、当時のルールは完全に我流だったのですが、現在も修正した上でアレンジを加えて使い続けています。興味がわいた方は、まず一般的な習慣化の手法に従って実践してみてください。慣れてきたら効果が実証された手法を組み合わせてアレンジするのもありかもしれませんね。